1.ダージリンの街と茶畑
チベット仏教の寺院、ダージリン(2011/4)
ダージリンはヒマラヤ山脈につながる2,000m以上の尾根にある街で、チベット系の人々がたくさん暮らしています。
この街は大英帝国の下でイギリス人の避暑地として、また茶農園として開発されてきました。
ダージリンの茶摘みは寒く雪の降る冬の終わる4月ごろから始まります。
ダージリン(2011/4)
ダージリン(2011/4)
2.茶摘み
茶摘み。ダージリン(2011/4)
急峻な山肌に続く広大な茶農園で茶摘が行われているところを見学しました。
訪れた茶工場周辺では茶は全て手で摘み、背負っているかごに入れていきます。
日差しが強いので傘を差しながら摘んでいる人もいました。
多いときは1日1人で20kgほどを摘むとのことです。
3.茶工場
茶工場内。ダージリン(2011/4)
茶工場内。ダージリン(2011/4)
茶農園に隣接した茶工場を見学しました。
工場の中には茶葉の爽やかな香りが充満しています。
茶畑で摘まれた茶葉は、まず工場の一番上の階にある台に茶葉が広げられ、萎凋が行われます。
台の下に熱い風はが送り込まれますが、日中の暑いときは外気を、寒いときには熱した風を送り込みます。
次に、隣の部屋の穴から下の階の機械に茶葉は落とされ揉捻が行われ、その後、台の上に広げられ発酵が進められます。
そして乾燥が終わると、手作業で等級ごとに振り分けられます。
4.バター茶
チベット系の人々の多く暮らすダージリンではバター茶も多く飲まれ、食堂で現地の人々がバターチャイを飲む姿をよく見かけます。
バター茶はバターと塩で味付けされたスープのようなお茶で、飲みなれてくると癖になり、また飲みたくなる味と香りです。
5.バター茶の作り方
牛乳とバターの入った鍋に茶を注ぐ。
2つの鍋を利用し、1つの鍋で茶葉と水で茶を作り、もう1つの鍋には牛乳、バター、塩を入れて温めます。
沸騰するまで待つ。
そして、牛乳の入っている鍋に茶を注ぎ込み、沸騰するまで待ちます。
ミキサーで攪拌
沸騰後、バター茶を攪拌機に入れて、かき混ぜ、泡だったら完成です。
ミキサーからグラスに注ぐ。
それをグラスに注ぎ、砂糖なども何も加えずにそのまま飲みます。
【写真】
コラム掲載写真すべて筆者撮影(2011年4月7日~4月18日訪問)
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